経緯に少し節のある細い糸で織られたサラッとした紬地に、枝垂れる柳の木とその足元に鷺が佇んでいる図柄が細やかなすくい織で表された九寸名古屋帯です。
鷺は日本でも古くから身近な鳥であったためか、日本画の題材としても鶴と同じくらい取り入れられていますが、その優美な姿はいろいろなシーンで美しく描かれています。
こちらは少しだけユーモラスにイラスト的な線で描かれていて、色糸や金糸、銀糸を使い分け、細やかな手機のすくい織で織り出されていますが、葦も描かれ、静かな水辺の風景が目に浮かぶようです。
素材的には袷の時期から厚物の単衣の時期までお使いいただけそうです。
季節の変わり目の時期のお着物選びは、その日の気温や陽ざしによっていろいろ悩まれるかと思いますが、こういった中間をいくアイテムは便利が良く、重宝します。
白場が多く爽やかで涼しそうな雰囲気が心地良く、品質も良く、こだわりの感じられる名古屋帯ですので、お手持ちの紬のお着物と合わせていただきますと、きっとぐっとお洒落な雰囲気が出る事と思います。
極細の金糸で織られた鷺の頭の部分とくちばしの部分が少しだけキラリとして素敵なおすすめの一点です。
地の色は象牙色「#f8f4e6 color-sample.com」、
鷺の色は黒鳶「#422e2e color-sample.com」
をご参照下さい。
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