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ベージュ味のある淡いグレー・絹鼠色の麻の生地に、少しユーモラスなタツノオトシゴの姿が描かれた楽しい夏の九寸名古屋帯です。
およそ魚の仲間とは思えないタツノオトシゴですが、種類も多く、個体差もあり、色も茶、黄色、赤や黒と様々なようです。
現代でいうところのイクメンのように、オスが卵を抱えて稚魚になるまで育て、大切に子育てをするところから安産のお守りにもされています。
姿形も生態もユニークな生き物だなあと改めて思いました。
こちらの帯では切り絵の様にポップに描かれています。
タツノオトシゴは海中では波に流されないようしっぽを海藻などに巻き付けたり、浅い海を住処にしているそうですが、泳ぎがあまり得意ではなさそうな様子も伝わってきて、なんだか愛らしく思えます。
海の中の生き物をモチーフにしたものは時々ありますが、タツノオトシゴは少し珍しいと思われますし、どことなく涼しげで夏の装いに取り入れていただくと良いのではないでしょうか。
麻の生地で涼しいと思いますし、九寸名古屋帯ですので盛夏から単衣の時期までお使いいただけます。
甘さのあるグレーは色々なお着物とも相性が良く、見る人もなんとなく微笑んでしまうようなお茶目さのあるおすすめの一点です。
地の色は絹鼠「#999894 color-sample.com」、
模様の色は藍鉄「#393f4c color-sample.com」、
高麗納戸「#2c4f54 color-sample.com」、
土色「#bc763c color-sample.com」、
芥子色（からしいろ）「#d0af4c color-sample.com」
をご参照下さい。
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