変り市松の透かし織になった小千谷の麻の帯地が、段変わりに境目は少し暈しのある練色と水浅葱色に染められ、練色の部分に咲き揃う朝顔のお花が友禅で描かれた夏の九寸名古屋帯です。
シンプルに描かれているのですが、不思議と臨場感もあり、柔らかな朝顔の花びらの瑞々しさが伝わってきます。
「朝顔に 釣瓶とられて もらひ水」という加賀千代女の詠んだ有名な俳句を思い出してしまうような、たおやかに朝の陽ざしの中で咲く朝顔の姿を連想します。
麻の生地ですが、染め帯ならではの柔らかさで、絹のお着物にもお合わせいただけますし、小千谷ちぢみや上布類の麻のお着物とも綺麗にお合わせいただけます。
夏の色々なお着物と合わせて、季節感のある装いをお楽しみいただくのには最適な帯といえます。
さりげなさの中に季節の風物を取り入れた、お洒落さのあるおすすめの一点です。
地の色は練色「#edd9a6 color-sample.com」、
水浅葱「#89aba9 color-sample.com」、
花の色は青褐(あおかち)「#5c6480 color-sample.com」、
葉の色は紺鼠 「#56697a color-sample.com」
をご参照下さい。
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