重要無形文化財本場越後上布 鈴木苧紡庵製
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重要無形文化財本場越後上布反物
鈴木苧紡庵製

日本の染織品のルーツの一つとも言える越後上布の歴史は古く、何百年も雪深い北の国で連綿と受け継がれてきました。
手績みによる苧麻糸を作るだけでも100日以上を要すること、またその繊細な糸を手括りによって染め、地機で何か月もかけて織り、湯もみ、そして雪晒しと気の遠くなる様な手間と日数をかけて一つの作品が完成します。
現在では、その各工程の重要無形文化財指定技術保持者の方々だけの生産となり、その条件にかなう作品だけが夏のお洒落着の最高峰である重要無形文化財・越後上布として認められます。
完成した越後上布の姿は本当に美しく、見る人を魅了する不思議な力を持っています。
今年は幸運にも、同クラスの少し古い物まで越後上布が揃いました。 是非この機会に、時代によって、また作者によっての味わいの違いを感じられたり、麻の歴史の奥深さを体験できる上布類を手にとってご覧ください。

こちらの作品は故・鈴木苧紡庵さん作の25〜30年位前の万筋の越後上布です。
どれもそれぞれに違った味わいがありますが、結城紬でも越後上布でも基本は無地や縞から始まっていて、そういったシンプルな物ほど、品質が良くなければ力がありません。
その点、こちらの越後上布は、さすが鈴木苧紡庵さん作と改めて感じてしまう、素朴な美しさがあります。
男性の方にもお召しいただける柄ですが、反物の巾が37cmとなっています。(現代の物でも重要無形文化財クラスの物ですと、別誂以外はあまりキングサイズはありませんが。)
裄をたくさんとられたい方は割を入れてお仕立されても、万筋ですのであまり目立ちません。 もちろん女性の方でも、大変お洒落なお召物として長くご愛用いただけると思われます。
今となっては手に入れることがまず不可能な、希少価値のある逸品です。
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商品番号 r0337
重要無形文化財本場越後上布反物 鈴木苧紡庵製
販売価格 有難うございました

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