重要無形文化財本場越後上布反物
本田瀧右衛門作
日本の染織品のルーツの一つとも言える越後上布の歴史は古く、何百年も雪深い北の国で連綿と受け継がれてきました。
手績みによる苧麻糸を作るだけでも100日以上を要すること、またその繊細な糸を手括りによって染め、地機で何か月もかけて織り、湯もみ、そして雪晒しと気の遠くなる様な手間と日数をかけて一つの作品が完成します。
現在では、その各工程の重要無形文化財指定技術保持者の方々だけの生産となり、その条件にかなう作品だけが夏のお洒落着の最高峰である重要無形文化財・越後上布として認められます。
完成した越後上布の姿は本当に美しく、見る人を魅了する不思議な力を持っています。
今年は幸運にも、同クラスの少し古い物まで越後上布が揃いました。
是非この機会に、時代によって、また作者によっての味わいの違いを感じられたり、麻の歴史の奥深さを体験できる上布類を手にとってご覧ください。
糸1本ずつだけで十字絣が形成された、糸の細い上質な上布ならではの繊細な絣模様の越後上布です。
青みを帯びたグレーに白く浮かぶ十字絣が本当に美しく、品格のある作品になっています。
お好みの違いもありますが、こちらの作品は、元々お求めになられた方が本湯通しをされています。
そのため、ある意味で生地がよみがえったお行儀の良い風合いになっています。
重要無形文化財の越後上布特有のうねのある様な感じがお好みの方には、少し違った質感に思われるかもしれません。
ただ、この色柄ですと、かえって糸質の良さがよくわかりますし、こういった平坦な感じもきれいで良いかもしれません。
お着物にお仕立されるとどんなに素敵だろうと想像してまた楽しくなってしまいます。
白い越後上布とはまた違って、透け感で涼感を感じられる最上級の夏の逸品です。
共箱あり。
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商品番号 r0338
重要無形文化財本場越後上布反物 本田瀧右衛門作
販売価格 有難うございました
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