重要無形文化財越後上布
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重要無形文化財越後上布

着丈161cm 裄丈68cm 袖丈49cm

20〜30年前の作品と思われる重要無形文化財の越後上布です。
この時代、同じ本場越後上布にしても宮古上布や結城紬にしても、本当の一級品は、工程の多い大変手の込んだものであることが誰の目にも明らかな、細かい亀甲を含んだ柄の図案のものがほとんどです。
そういったタイプを何枚かお持ちで、少し変わったものを求められた方は、まったく反対のシンプルな柄付のものや万筋などの細い縞、究極は本当に糸質の問われる無地の物へと移行されることが多かったようです。
現代は反対にお洋服感覚でお好みが優先し、無地や縞からお着物に入られる方が多く、段々と自信がつくにつれて柄の物に挑戦される傾向があり、その対比は面白い現象といえるかもしれません。 こちらの越後上布はそういった意味では色といい柄といい、当時ではかなり上級者向のお洒落な方が選ばれる珍しいタイプのものです。
品質の良い本物と呼べるものは、時代が変わっても不変的な良さを持っています。
地に染められたエメラルドグリーンの透明感のある本当に美しい色と、それに対してコントラストの強い赤と黄色の十字絣を、まっすぐなラインではなくわざとでこぼことした線で入れてあります。
そのためには絣の染の工程が何倍も多くなります。
それでも、それによってまっすぐな十字絣とは違うデザイン性が現れ、民芸的になりすぎずにモダンな味わいを生んでいます。
近年ではあまり見られない色使いの大変お洒落で品質の良い、素晴らしい越後上布です。

商品番号 r0349
重要無形文化財越後上布
販売価格 有難うございました

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