「春もよう」魚花蝶文型絵染着物仮絵羽
芹沢銈介作
重要無形文化財「型絵染」技術保持者、故・芹沢銈介作。
着物の世界にとどまらず、多くの方が一度はそのお名前を耳にしたり、作品や関連するデザインなどをどこかで目にされて、おそらく人間国宝の中でもお名前を知っていらっしゃる方が一番多い作家さんのお一人だと思います。
それは一度見ると頭の中のどこかに残ってしまう様な独創的な作品や、そして日本人の生活空間の中に溶け込むどこか懐かしい様な不思議な力を持つものが多いからかもしれません。
また男性のファンが多い事も一つの特徴でもあります。
こちらはきれいな浅葱色地の上に魚や花、蝶などの文様が、春を呼ぶ様に楽しげに染められた型絵染のお着物です。
この様な自由で大らかで明るい楽しい文様を多くデザインされる芹沢氏は、大変恵まれた環境の中でお好きな物にこだわられて、長年創作を続けていらしたのでしょうとずっと思っていましたが、何度も不幸な災難に遭われるなど、大変ご苦労が多かったとも聞き、改めてすごく心の大きな方なのだと感じました。
お着物の図案に関しては、以前に別の作品を扱った時に、こんな個性的な大きな柄を着こなせる方はいるのでしょうか？という疑問を持ちました。
ところがお仕立てをして実際に羽織られると、その柄が少しも大きく感じず、全体に一つのイメージとしてまとまり、とても素敵な着姿になった事に大変驚きました。
昭和の染織の世界を代表する名匠のお一人、芹沢銈介氏の素晴らしい作品です。
未仕立の状態となっております。
ちなみに今回は芹沢氏の作品が2点入荷しており、もう1点も展示致します。
是非この機会にご覧くださいませ。
商品番号 r0502
「春もよう」魚花蝶文型絵染着物仮絵羽 人間国宝 芹沢銈介作
販売価格 有難うございました
|
