垣根に花図東京友禅名古屋帯 熊谷好博子作
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垣根に花図東京友禅名古屋帯
熊谷好博子作

東京友禅の伝統工芸士の第一人者のお一人で、伝統工芸展でも数々の賞を受賞、昭和30〜50年代に大変ご活躍された、故・熊谷好博子氏作の名古屋帯です。
帯という小作品の中にも、細部まで妥協を許さない厳しい目線でお仕事に取り組まれたであろうことが、全体から感じ取れる素晴らしい作品です。
咲き誇る花々の様子の、ボリュームのある部分と空間をとられた部分の構図のバランスの良さがまず目を引きつけます。
その空間がある事で、一つ一つの花の可憐さが目に入ってくるようです。
小さく刺繍の施された野菊の花が、手描きの友禅の上に色々な色で描かれ主役となっています。 足元のジグザグの白い垣根は全体を引き締めている様です。
空間といっても無地ではなく、好博子氏特有の撒糊技法で、グレーとピンクの2色となっており、甘さを抑えた大人の可愛らしさが感じられます。
これから先、これほどの作品を技術的に、また時間をかけて作られる作家はおそらくいらっしゃらないのではないでしょうか。
昭和の名品の一つとも言える素晴らしい逸品です。

商品番号 r0574
垣根に花図東京友禅名古屋帯 熊谷好博子作
販売価格 有難うございました

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