葛図藍型染藤布名古屋帯地 出羽の織座製
古くから日本の山野に自生する植物の茎や皮を使って織物にした
麻布や科布、葛布など、原始布と呼ばれるものの一つに藤布があります。
こちらは、そういった原始布を蒐集し、研究・復元に長年携わっていらっしゃる山形の「出羽の織座」製の、正藍型染の20年位前の作品と思われます。
原始布と呼ばれるものには共通する事ですが、藤布の場合も、藤の蔓の皮を水分の多い4月頃に刈り取り、中皮から繊維を取り、織物の糸として使えるまでに、時間と根気を必要とする何十もの工程があります。
近年では丹後地方で織られ、伝統工芸品にも指定されています。
こちらの帯地は、そうして織り上がった物を、白い部分に防染をして本藍で染められたものです。
藤の木と同じく、山野に自生する葛の花が勢いの良い調子で大胆に描かれています。
本来、藤布は北国で防寒の意味でも使用されていた事もあり、ボリューム感のある素材ですので、盛夏を挟んで少し早めの6月から9月頃までお使いいただけます。
力強い素朴さの中に、手仕事の積み重ねによる何とも言えないやさしさの様な味わい深さと、大切に長く付き合っていきたい様な親しみと、色々な魅力を感じられます。
そしてもう一つ原始布の特徴とも言える、使いこなす程に生まれる深みの様なものをお楽しみいただけます。
非常に希少性が高く、是非一度ご覧いただきたい逸品です。
商品番号 r0713
葛図藍型染藤布名古屋帯地 出羽の織座製
販売価格 有難うございました
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