梅の花図総柄友禅訪問着 森口華弘作
身丈162cm 裄丈64cm 袖丈60cm
久しぶりに、重要無形文化財「友禅」技術保持者である故・森口華弘氏作の訪問着が入荷いたしましたので、ご紹介いたします。
並ぶ梅の花の輪郭がまるで水面の様な調子に描かれた、梅の花だけでこれほどまでに大胆で迫力のあるものとなる事に驚かされてしまう様な、総柄の訪問着のお着物です。
30〜40年前の作品と思われますが、その当時は現在よりより華やかで着物らしさのある、そしてよりレベルの高いデザイン性の優れたものをと求められた方も多く、昭和の時代の中でもお着物の世界がある意味一番充実した時期と言え、その充実感があふれる様な大らかさのある美しい作品と思います。
森口氏は殊のほか梅の花がお好きでよく写生に行かれていたそうですが、とかくシックに描かれる事の多い梅の花を独創的に大胆な構図で華やかに描かれ、素晴らしい作品として生み出され、またそれが実際にお召になると品の良い豪華さと安定感のあるものとなるのは、凡人には計り知れない素晴らしい事だと今回も改めて感じました。
こちらのお着物に関しても、置いて見るのと実際に人が羽織って見るのとではまったく違う印象になります。
見た目で思うよりもやや高い年齢の方が似合う様に感じられます。
こちらはご要望に応じて加工を承りたいと思い、入荷いたしましたオリジナルの状態となっています。
昭和の友禅の第一人者のお一人である森口華弘氏の、きもの華やかかりし良き時代の素晴らしい作品を是非一度ご覧くださいませ。
未着用品。
1枚目の写真をクリックすると、大きい画像をご覧いただけます。
商品番号 r0840
梅の花図総柄友禅訪問着 人間国宝 森口華弘作
販売価格 有難うございました
|