「冷蔵果」綴織袋帯 山鹿清華図案
じゅらく製
その「冷蔵果」というタイトルもユニークな、葡萄やメロン、パイナップルなどのフルーツが綴織で描かれた山鹿清華氏図案の袋帯です。
オリジナルの作品は昭和7年頃に創られたという事で、はじめはその当時には珍しかった油絵の静物画からの図案かと思っていたのですが、図録をよく見ると、まるで現代の冷蔵庫に野菜やフルーツを保存しているかの様な様子が描かれていて、とても驚いてしまいました。
山鹿清華氏は、大正時代から昭和50年頃までの間に幅広い分野で作品を発表されました。
その独創的なデザインと、「手織錦」とも呼ばれる誰にも真似のできない高い技術による素晴らしい作品の数々は、高い評価を受けたのはもちろんのこと、時代を超えて現在でもなお新鮮で、見る人に深い感動を与え続けています。
デザインの豊富さにおいても有名で、伝統的な雅楽に因んだもの、また寺社仏閣などの風景、鳥や動物を描いたものなどがありますが、中でも竜宮城をテーマにしたものなど海の中の様子を独特の描写で描かれたものはとても楽しく見る事ができます。
またこの「冷蔵果」の様に近未来の世界を描かれた、特にロケットの作品は有名です。
参考にオリジナルの写真も掲載させていただきましたが、「昭和初期の制作時には、もちろん今日の様に冷蔵庫は普及していなかった」と注釈があり、それもなんだかおもしろく思えました。
こちらは、おそらく昭和60年代以降に復元されたじゅらく製の袋帯です。
オリジナルにそって別の部分には葱や茄子などもちりばめられ、楽しいものとなっています。
お洒落袋帯として紬や小紋などのお着物とお合わせいただけますし、また結城紬や塩沢などの訪問着の柄付の絵羽紬などと合わされるのも良いかもしれません。
昭和の素晴らしい図案家の作品を日常にお楽しみいただけたら素敵です。
そんなおすすめの一点です。
(長さ)4m36cm×(太鼓巾)31.3cm×(前巾)15 cm。
商品番号 r0881
「冷蔵果」綴織袋帯 山鹿清華図案 じゅらく製
販売価格 有難うございました
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