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「江戸解」京友禅絽訪問着
田口晃三作

ふんわりとした卵色という表現が近い様な、綺麗な地色に染められた駒絽の訪問着のお着物です。
裾に白く暈しで染め抜かれた部分に、岩の上に形良くせり出した松の木を主役に、江戸解の模様が見事な友禅で描かれた素晴らしい作品です。
夏らしい水辺の涼やかな風景の中には小舟を操る人の姿もあり、風情のある素敵なお着物となっていて、実際に着用する前にこれほどまでに手元で目に楽しめる嬉しさは、作品力による所とともに、夏のお着物ならではの魅力でもあります。
完成度の高い友禅の訪問着ですので、ある種とても立派で力強い部分もありますが、それを上質な絽が一段ソフトな印象にしてくれていますし、お顔の映えるきれいな色使いという事もあり、夏のフォーマルとして取り入れていただきやすいと思われます。
白系の夏の袋帯などとさらっと合わせてお召いただきますと、本当に美しい伝統的な夏の装いをお楽しみいただける事と思います。
お仕立上り。
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こちらの着物の色は「#fcfc7e　WEB色見本　原色大辞典」をご参照ください。