扇面取に四季の草花裾模様
東京染繍大彦製
身丈163cm 裄丈68cm 袖丈49cm
紅樺色の地に白抜きの霰に菊の柄の江戸小紋をベースに、裾に扇面の形が染め抜かれ、そこに南天、菊、梅など四季折々の草花が細やかな友禅で描かれ、さらに見入ってしまうほどの細密な手刺繍が施された、東京染繍大彦製の野口彦太郎氏作の裾模様のお着物です。
こちらの様な江戸小紋をベースに友禅の柄が入れられた裾模様のお着物は、明治時期に一部の富裕層の方が略礼装的に作られたお着物の中に稀に見かける事がありました。
それは胴抜き仕立の重ねのお着物と対になっていて素晴らしく品格のある物で、一年に一度くらいですが、そのタイプのお着物に出合うと非常に嬉しかった事を覚えています。
こちらも、初めに目にした時はアンティークの裾模様のお着物かと思ってしまいましたが、大彦製のものと知り、その加工の良さと存在感になるほどと改めて感心しました。
こちらは当店によるものではありませんが、近年お仕立替をされています。
胴裏は地紋のある生地が使われています。
裾に描かれた細やかな四季の草花を手に取って見ているだけでも心を奪われ、実際にお羽織りいただきますと凛とした美しさの様なものを感じられ、有職文様などの格高の帯とお合わせいただいて少し時代色のある、そして品格のある着こなしをお楽しみいただけたらと思います。
こちら着物の色は「#993a2d WEB色見本 原色大辞典」をご参照ください。
商品番号 r0947
扇面取に四季の草花裾模様 東京染繍大彦製
販売価格 有難うございました
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