経節紬遠山図型絵染訪問着 浦野理一作
身丈153cm 裄丈66(+2)cm 袖丈48cm
浦野理一氏は、日本の伝統的な染織品の研究を長年続けられ、その著書も非常に多く、また染織作家としては長年の研究からの情報に加えて独特の視点で多くの復元もされました。
古い染織品の魅力を充分に味わえ、なおかつ実際に着て楽しめるものとしてのお着物や帯地など数多くの作品を世に発表され、昭和の有名女優さんなどが好んで身につけられたその姿は映画やミセスなどの雑誌の巻頭を飾り、憧れのアイテムとして多くのファンを魅了しました。
遠山が重なり、そこに枝垂れ桜や杉木立が描かれた図は古い琉球紅型の資料にも見られ、また昭和の初めから染織研究をされ、人間国宝であった鎌倉芳太郎氏も好んで染められた日本の原風景をディフォルメした楽しい図案です。
ベースが藍の型染となっていて、そこに弁柄や金茶色の顔料が挿され、リズミカルな山々の様子を表しています。
基本が同じ図案でも、今回偶然にも重なって入荷し、別でご紹介しています、やはり浦野氏作品の藍型の名古屋帯との違いを興味深く見る事ができます。
果てしなく続く山々は遠い異国への憧れだったのでしょうか、平野部の少ない日本ならではの図案の様にも思えます。
こちらはおそらく30年位前の作品と思われ、そのため現代の物と比較しますと少々寸法が小さくなっています。胴裏も赤いモミが使われています。
ただし未着用のとても良い状態である事と、昭和の染織品の資料的にも面白いと思われましたので、オリジナルのままでご紹介させていただきました。
この時代ならではの、浦野氏がご推薦されていた経節紬の無地の帯を合わせた昭和の女優さんの様な着こなしをされるのも楽しいかもしれません。
そんなレトロでモダンな希少性の高いおすすめの逸品です。
未着用品。
商品番号 r0955
経節紬遠山図型絵染訪問着 浦野理一作
販売価格 有難うございました
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