「野葉にすむ蝶」型絵染紬名古屋帯
高橋功作
このユニークなタイトルの型絵染の名古屋帯は、ふっくらとした真綿の上質な紬を黄海松茶色(きみるちゃ)に染めた地に、大きな蝶々をはじめとして菖蒲、桐、桜の花などがおおらかな線と色使いで型絵染で描かれています。
そしてその図案の一つ一つの中にも更紗調の細かな模様が染められています。
型絵染は写実的な物とは異なって、そのモチーフをディフォルメして独特の色使いで表現したり、幾何学的な模様の繰り返しの面白さを身近な感覚で表してくれたり、どこかにユーモアを感じられて、女性なら思わず「可愛い!」という言葉が発せられるような馴染みやすい要素があります。
ところがこちらの帯をはじめて見た時、なぜか「シュルレアリスム」という言葉が頭の中を通り過ぎました。作者にはきっとこう見えたのではないだろうか、それを表現したのではないかと思えて、また違った興味を覚えました。そしてそんなストレートさがとても魅力に感じられました。
どんな作品も見る人によってこれが正しい見方というものはないのでしょうが、素敵なインパクトや感動を与えてくれる物に出合えるといつもとても幸せだと思います。
そしてこの作品の魅力は何と言っても身につけて楽しめる事に尽きます。
お気に入りの紬のお着物と合わせてお出かけいただきますと、きっと気持ちも華やぎ、足取りも軽く一日を楽しめそうです。
型絵染作家の添田敏子さんのご主人で、著名な版画家でもある高橋功氏の本当に心の贅沢をもたらしてくれる様な素晴らしい作品です。
未着用品。
こちら帯の色は「#918754 WEB色見本 原色大辞典」をご参照ください。
商品番号 r0958
「野葉にすむ蝶」型絵染紬名古屋帯 高橋功作
販売価格 有難うございました
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