「幻彩漆胡瓶」本袋帯 龍村平蔵製
正倉院御物は色々な形で着物や帯などの図案に取り入れられ、その人気も高い事から色々なパターンで目にする事があります。
こちらはそんな正倉院御物の中でも大変有名な物のひとつ「漆胡瓶」の図柄です。
個人的にもなぜか若い時から「漆胡瓶」には魅かれるところがありました。
20〜30年位前にNHKの番組でも取り上げられ、随分詳しく調べてX線写真で解明するところまでされていました。それによって、木彫りではなく薄く細い木の板をぐるぐる巻いてこの形が作られた事が判明したと言われていました。
昔の人のアイデアはすごいなと思ったのを覚えています。
さらに漆を塗り、そこに色々な図案の金属の板を貼り付けたものだそうですが、1200年も前、奈良時代に伝わってきたそうで、その技法にしろ、遠くペルシャから中国を通って伝わってきた経緯にしろ、歴史のロマンを感じずにはいられません。
そしてこちらの帯ですが、タイトルの通り、さすが龍村平蔵製ならではの幻想的な図案となっています。
「漆胡瓶」とその飾りの草花や動物たちが図案から飛び出して、まるで生きている様に描かれています。
まるでアラジンの魔法のランプから出てきたランプの精を連想してしまう様な、楽しく夢のある作品です。
お太鼓の形になりますと漆胡瓶の形はわからなくなってしまいますが、織り込まれた細やかな金糸が美しく、動物たちや草花を引き立てます。
是非フォーマルのお席にこの格調高くしとやかで上質な帯をお合わせになってお出かけくださいませ。
(長さ)4m40cm×(太鼓巾)31cm。
商品番号 r0965
「幻彩漆胡瓶」本袋帯 龍村平蔵製
販売価格 有難うございました
|