「寒椿」加賀友禅訪問着
初代由水十久作
身丈162(+8)cm 裄丈68cm 袖丈53cm
久しぶりに、初代由水十久氏作の静けさの中に迫力を感じられる素晴らしい作品に出合いました。
もう一点ご紹介させていただいている「菊慈童」の名古屋帯と同様に、柄の描かれていない空白の部分にまで柄の余韻の様なものが感じられます。
もちろんそれは作者がバランスを取るために空白をどのように配置するのが一番良いのかとすごく考えられたのだと思いますが、完成した時の嬉しさの様な、その思いまでが伝わってくる様で心地よく見る事ができて素敵です。
眺めているだけで見ている人に喜びを与える様な作品を秀作と言うのでしょうが、お着物の場合はさらに身につける喜びがあり、それは本当に素晴らしい事だと思います。 山里にひっそりと咲く寒椿の花と梅の枝に早春の空気の冷たさの様なものが感じられる中に、地色の淡い琥珀色の温かみと、中心に描かれた松の木に新春の喜びの様な印象もあり、自然の中にあるものを描いただけでこれほどまでに情緒豊かに季節のストーリーを感じさせられるというのもまたすごい事だと思いました。
新春のフォーマルのお席や初釜などにお召いただくのも良いのではないでしょうか。
品格のある素晴らしいおすすめの逸品です。
こちらの着物の地色は「#cca855 WEB色見本 原色大辞典」をご参照ください。
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商品番号 r0970
「寒椿」加賀友禅訪問着 初代由水十久作
販売価格 有難うございました
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