「残雪」木綿着物
築添純子作 青山みとも扱
身丈168.5cm 裄丈69cm 袖丈49cm
とても久しぶりに出合いました、築添純子さんの作品をご紹介させていただきます。
上質な細い糸を濃い藍色の藍墨茶(あいすみちゃ)色から浅葱色までの濃淡で染め、もう一つは灰汁色から白いグレーまでの濃淡で、こちらは絣糸を含んで染めたものを巧みに組み合わせて、複雑で変化のある素敵な縞模様が織られています。
藍墨茶色に見える方の藍の濃淡のグラデーションがとても綺麗で、それが全体に不思議な味わいをもたらしている様です。
そして淡い色の方の縞は絣糸による変化のある縞となって、シルバーグレーの部分が太くなったり細くなったりして、タイトルの「残雪」に因んだ雪持ち笹の様にも見えます。
木綿の縞のお着物と一言ではとても言えない様な素晴らしさが各所からあふれ出てくる様です。
しっとりとしなやかで軽く包み込んでくれる様な心地良さは、絹の紬とはまた違った安心感があり、それでいてきっぱりとした縞の美しさに、藍の木綿のお着物特有の羽織ると背筋がピンと伸びる様な気持ち良さもあります。
人間国宝である志村ふくみさんのもとで染織を学ばれ、伝統工芸展でも何度も入選されていますが、こちらは平成13年の第38回日本伝統工芸染織展に出品された作品です。
藍の濃淡で構成された情緒あふれる、そして品格のある美しい縞を拝見するたびに心が洗われる様な気持ちがします。
こちらの着物の藍墨茶色は「#474a4d WEB色見本 原色大辞典」を、
濃い縞の色は「#665f4d WEB色見本 原色大辞典」を、
淡い縞の色は「#ccccb7 WEB色見本 原色大辞典」をご参照ください。
商品番号 r0976
「残雪」木綿着物 築添純子作 青山みとも扱
販売価格 有難うございました
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