「菊慈童」加賀友禅開名古屋帯
初代由水十久作 三越扱
中国のとても古い伝説のひとつ、有名な「菊慈童」のお話のワンシーンを描いた様な素晴らしい初代由水十久氏作の開名古屋帯の作品です。
中国はレッケン山の麓の辺境の地に、飲むと不老不死の力を得ると言われる霊水が流れ、その地を訪ねた魏の文帝の勅使が出会った少年は菊の霊力によって700年生き続け、不老不死で少年のままの姿をとどめたいたというお話です。
とても簡単にあらすじを書きましたが、能や歌舞伎の演目としても人気が高く、また古くから絵画のモチーフとしても使われており、本当はもう少し情緒のあるお話です。
その情緒を感じさせてくれる様なとても雰囲気のある美少年が、菊の一枝を持っている図が細やかな友禅で描かれています。
青磁色に淡い花唐草の柄の上着を着て、高く捧げた菊の枝が美しくしなやかで動きのある構図となっています。
前柄はその菊の枝のみの柄となっていて、お話の中で霊力があると言われる菊の独特の香りまで伝わってくる様です。
肥後煤竹色の地に、初代由水十久氏ならではの上品な色使いが何とも言えない風情を持っていて、また細密な柄のひとつひとつをずっと見ていても決して飽きる事がないくらい素敵です。
久しぶりに出合った素晴らしいおすすめの逸品です。
未着用品。
(長さ)3m72cm×(太鼓巾)32.2cm
こちらの帯の色は「#665942 WEB色見本 原色大辞典」をご参照ください。
商品番号 r0978
「菊慈童」加賀友禅開名古屋帯 初代由水十久作 三越扱
販売価格 有難うございました
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