雲取文爪掻綴八寸名古屋帯
人間国宝 細見華岳作
重要無形文化財「綴織」保持者・細見華岳作。
とても久しぶりに人間国宝・細見華岳氏の作品が入荷いたしましたので、ご紹介させていただきます。
古く奈良時代に中国より伝えられた綴織。日本の歴史の中で独特の変化と成長を遂げ、江戸時代後期に絵画的な模様の美術的な織物として花開き、近代では一般的に帯や袱紗としてなじみ深く親しまれています。
その中でも細見氏は独特の技法と流麗な流水文や幾何学文を創作され、1997年に重要無形文化財技術保持者の認定を受けられました。
細見氏作品に共通して感じられるものは、自然の中で心に響いたものをスケッチして図案化し、それを織りで表現され、それが見る人に感動を与えるものである事です。
たとえばこちらの作品にしても、無駄なものをそぎ落とした様なすっきりとしたデザインを大変高い技術をもって織られたもので、華美ではない素朴な色使いでシンプルでありながらも一目見て細見氏の作品だとわかる迫力があります。
茜空に浮かぶ雲の様なむくむくとした勢いが感じられる様で、どこか夕方の静かな空気感も伝わってきます。
生成りの地にボルドーの色がくっきりと鮮やかですが、その茜雲は様々な濃淡の色糸と極細の金糸によって織り出され、奥行きの感じられる素晴らしいものとなっています。
大変希少性の高いおすすめの逸品です。
(長さ)3m59cm×(太鼓巾)30cm。
商品番号 r0979
雲取文爪掻綴八寸名古屋帯 人間国宝 細見華岳作
販売価格 有難うございました
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