花の丸紋綴錦織袋帯
山鹿清華作
こちらは本当に久々の出合いとなります、山鹿清華作品です。
独特の紬のさっくりとした風合いで斜めに交差する花のボーダーとその間に花の丸紋が綴れ織で描かれた袋帯です。
題材になっているお花は西洋趣味的なユリであったりカトレアであったり、少し華やかな印象となっています。
山吹色をベースに蘇比色、琥珀色といった色の濃淡で霞の様な模様が地織に織られ、そこに浅葱色と納戸色、薄紫色などで可愛いお花が織り出されています。
昭和の初めにこんなデザインを考えられるのはいったいどういった感覚をお持ちだったのだろうと作品を見るたびにいつも驚かされ、さらにそれを手織で表現されるという事は当時快挙であったと思われます。
地織と柄の部分の糸質の違いの効果や色の組合せの妙味など、どこをとっても無駄のない計算されたデザインと高い技術によって完成されています。
また、それが帯の形になりますと、うっとりして見とれてしまう美しさで、お着物をぐっと引き立ててくれます。
こちらは珍しいと言える明るい色の組合せですが、同色の濃淡がこっくりとした素敵な色合いを織りなして、奥行きのある素晴らしい帯となっています。
昭和の巨匠の逸品と呼べる、おすすめの作品です。
かなり時代の経過したものとしては非常に良い状態です。
ただ、着用時には出ないお太鼓の上の部分に、2cmくらいの薄い黒い線の様なものが見られるため、少々お値打価格とさせていただきました。
(長さ)4m41cm×(太鼓巾)31.6cm。
こちらの帯の山吹色は「#e5c05b WEB色見本 原色大辞典」を、
琥珀色は「#b26945 WEB色見本 原色大辞典」を、
蘇比色は「#bf783a WEB色見本 原色大辞典」をご参照ください。
商品番号 r0987
花の丸紋綴錦織袋帯 山鹿清華作
販売価格 有難うございました
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