加賀友禅鶴亀冠舞童子図訪問着
初代由水十久作
身丈161(+9)cm 裄丈65(+4)cm 袖丈49cm
昨年秋から久しぶりの入荷となります。
嬉しい初代由水十久作の、今回は少し艶やかさのある訪問着の作品です。
まず地色の説明が非常に難しいのですが、紫味のあるグレーの鳩羽鼠色というのが一番近いかと思われます。
少し大胆な構図となっていて、左後身頃と下前の肩口から裾まで淡い蘇芳色の暈しの線が走り、そこに鶴や亀、打出の小槌など宝尽しの模様がまるで玩具の様な可愛らしさで細やかに描かれています。
そして主役の女の子が二人、鶴と亀の立派な冠を被り、舞を舞っている様子が描かれた大変な力作です。
いつもながら、描かれた人物が着ている着物の柄ひとつをとっても見惚れてしまうほどに美しい友禅で細密に描かれていて、それがただ細やかという事だけではなく、隅々まで行き届いた完成度の高さによって作品全体を引き締め、見る人そして着る人を嬉しい満足感で満たしてくれます。
舞扇を持つ童子の手のふっくらとした豊かさ、また羽織っている萌黄色の薄物の透明感、流れる様な黒髪の糸目の美しさなど、次々と新鮮な驚きのある素晴らしい作品です。
昭和の友禅作家の中の代表格のお一人で、根強いファンを現在もなお圧倒的に魅了する、初代由水十久作の素晴らしい逸品です。
鳩羽鼠色は「#4c4744 WEB色見本 原色大辞典」を、
蘇芳色は「#9e4f50 WEB色見本 原色大辞典」を、
薄萌黄色は「#b8e5a0 WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。
商品番号 r1028
加賀友禅鶴亀冠舞童子図訪問着 初代由水十久作
販売価格 有難うございました
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