摺疋田文様桜の花繋図訪問着
銀座きしや扱
身丈162(+10)cm 裄丈68cm 袖丈49cm
琥珀色を限りなく淡く薄めた様な、少しオレンジ味のあるベージュの縮緬地に、50〜60個もの桜の花が大小で数珠繋ぎの様に並べられています。
お花の中には細やかな摺疋田の模様が濃淡で染められたものと、松竹梅などの小紋が描かれたものとがあり、どこか貝合わせの図を連想する様な雅な印象もあり、春らしい風情のある訪問着のお着物となっています。
このお着物を目にすると、まず疋田の模様が目に入ります。
お着物全体の大きな面積に、この細やかな均整の取れた摺疋田を染めるのは非常に大変な作業だと聞いた事がありますが、こちらの様な50個もの桜の花の、その形の中に綺麗におさまる様に染められるには、さらに高い技術と時間を要するのだろうと感心させられてため息が出ました。
コストの面や技術者の問題からか、どちらかというと刺繍と同じく友禅の模様のアクセントとして取り入れられる事の方が多い摺疋田の模様が、今回は主役となって春を演出しているのがとても素敵だと思いました。
ただ、そればかりだと技術だけが先行して少し窮屈な印象になってしまいそうですが、所々に松や梅や橘などのお花がエ霞の向こうに見え隠れする大和絵の様な図案のものがピースの様に散らされてそのピースが繋がってひとつの風景を表している様な、限りない広がりも感じられて面白いです。
良い時代の優れた意匠家と技術者の合作の様な素晴らしいお着物と言えるのではないでしょうか。
それは実際にお召しになった時に一番わかりやすく現れます。
品格のある美しい着物姿を約束してくれる、おすすめの逸品です。
こちらの着物の地色は「#e5b75b WEB色見本 原色大辞典」をご参照ください。
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商品番号 r1030
摺疋田文様桜の花繋図訪問着 銀座きしや扱
販売価格 有難うございました
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