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辻が花染名古屋帯
日本工芸会正会員　小倉建亮作

京都で100年以上の歴史を持つ染屋さんの4代目として友禅染の創作を続けられ、後に絞り染も習得、桃山期の辻が花の修復、復元に携わられ、その研究において数々の功績を残された故・小倉健亮氏の作品です。
気品の香る辻が花染めの技法でつくられたセンスの良い作品には多くの根強いファンがいらっしゃいます。
こちらは小倉氏作品の中では少し珍しいモノトーンのシックな色使いでありながら、クリアできっぱりとしたある種の迫力のあるものとなっている様です。
淡い紫紺色の濃淡の立涌模様の絞り染めによるあまいラインと、墨によるくっきりとした花の輪郭とのコントラストが絶妙な立体感をもたらし、奥行きのある素敵な柄となっています。
どんなお着物に合わせたら一番素敵かしらと、心がときめいてしまいます。
きっとどんなお着物に合わされても調和し、ハイセンスで品格のある着こなしをお楽しみいただける事を約束してくれている様です。
それも小倉氏作品の魅力の一つでもあります。
お仕立替え済。