「樹下双孔雀図」貝紫手描名古屋帯
吉岡常雄作
今回は本当に不思議な事に貝紫に関連するものが色々と入荷し、約30年近く前のものまで見て比べて楽しんでいただけて、とても嬉しく思います。
その中でもこちらは貝紫の研究では先駆者でもあり、長年の研究から成る大きな功績を残された故・吉岡常雄先生の直筆の貴重な作品です。
吉岡先生は大阪芸大の教授でもあった昭和40年代から、日本各地をはじめとして貝紫の記録がある場所へ出向かれ、現在ほど海外へ行く事が便利で簡単で安全ではなかった時代に、地中海から南米奥地まで実際に足を運び、一大アドベンチャー的な旅を重ねて研究を続けられました。
その一部をまとめられた著書「帝王紫探訪」は、染織品にご興味がおありの方には是非ご覧いただきたいおすすめの一冊です。
その情熱的な探究心と少年の様な冒険心をうかがい知る事ができます。
こちらは少しオリエンタルなイメージの生命の樹の下に孔雀が向かい合ってお話をしている様な楽しい図案のものです。
もう1点の「クレタの花」の作品と比べて見ると、紫の発色がやや明るめのものとなっていて少し軽やかな印象があります。
金で縁取られた額の絵の様でもありますが、その四角の周りの横に流れる縞模様が貝紫の染料を使って勢い良く描かれ、今染めたばかりかの様な臨場感のあふれるものとなっています。
今回はちょっと贅沢に、一気に吉岡先生関連の作品をご紹介させていただきました。
どちらもお洒落着でありながらも、本物が持つ醍醐味が感じられて素敵です。
当然の事ですが、実物は迫力もあり、またユーモアを感じられるゆとりのお洒落着として是非ご覧いただきたいものばかりです。
この機会に是非お立ち寄りくださいませ。
(長さ)3m71cm×(太鼓巾)30.6cm×(前巾)16cm。
商品番号 r1036
「樹下双孔雀図」貝紫手描名古屋帯 吉岡常雄作
販売価格 有難うございました
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