八橋図単衣訪問着
東京染繍大彦製
身丈161cm 裄丈65cm 袖丈65cm
大ぶりな沙綾型の地紋のある明るめのベージュの地に、実物より大きな菖蒲の花が大胆に描かれた、八橋の図案の素晴らしい大彦製の単衣の訪問着です。
白と紫、そして渋めのオレンジと樺色の花びらには、それぞれ共の色でボリュームのある手刺繍が施されています。
上前の裾の黄色の花には非常に細やかな金糸で同じく手刺繍がされ、菖蒲の葉にも、また橋の板にも図案が立体的に生きる刺繍が各所に施されています。
その華やかな花の間を縫う様に描き込まれた流水が、実に効果的に全体を活き活きとしたものにしている様です。
肩口から枝垂れる藤の花の優雅さも、お召しになられた時にはたおやかな美しさとなって華やぎを添えます。
そのデザイン、色使い、高い技術の加工と何拍子も揃った名品である事は疑いもなく、見応えがあり、とても嬉しく贅沢なお着物と言えます。
一見大正時代のアンティークかと思うほど伝統的な雰囲気を持ち、整った美しさと大胆さがあり、お着物ファンの方にはご覧いただくだけでも目に楽しいかと思い、ご紹介させていただきました。
単衣の時期にわざわざお誂えされたと思われる、現代ではなかなか実現しない様な希少性の高さもあります。
季節を彩る素晴らしい逸品です。
少し前の時代の作品で保存状態は比較的良いのですが、背中の帯下になる無地の部分に5mm〜1cmくらいの織難の様なものが見られましたので修理をしています。
その部分以外はそのままの状態で今回ご紹介させていただいております。
こちらの着物の地色は「#ece093 WEB色見本 原色大辞典」を、
樺色は「#b23b23 WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。
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商品番号 r1046
八橋図単衣訪問着 東京染繍大彦製
販売価格 有難うございました
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