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藤の花図鎌倉友禅訪問着
日本工芸会正会員　坂井教人作

緑味のある黄色のオミナエシ色と、グレー味のある藍の藍海松茶色、そして上前には鶸萌黄色と大きく三分割された配色に、たわわに咲き競う藤の花が見事に描かれた友禅の訪問着のお着物です。
都会的なセンスで澄んだ水の様な気品のある、質の高い作品で定評のある日本工芸会正会員の坂井教人氏の作品ですが、こちらはその中でも少し珍しく、力強い構図と躍動感にあふれたものと言えるかもしれません。
地染めの無地の部分は撒糊の様な変化のあるものとなっていて、さらにボリュームを感じる事ができます。
実際にお羽織りいただきますと、文字通り花が咲いた様に艶やかな世界が広がります。
少し頑張って「チャレンジ！」しないと取り入れがたい雰囲気を持っている様に思われるかもしれませんが、坂井教人氏作品ならではの上品さと華やかさは他にはない個性です。
これからの季節にフォーマルなお席でお召になる機会がおありの方にはおすすめしたいゴージャスな逸品です。
お仕立上り。
藍海松茶色は「#45564e　WEB色見本　原色大辞典」を、
オミナエシ色は「#cccc51　WEB色見本　原色大辞典」を、
鶸萌黄色は「#7b8d42　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。
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