「南蛮船」夏本袋帯
初代龍村平蔵製
斜め格子に花菱の地紋がある紗の様な織の帯地に、大きな枠が取られ、その中に碇を下ろす豪華な南蛮船が織り出された夏用の本袋帯です。
かなり古い時代の、おそらく昭和の前半のものの様です。
もともとグレー味を帯びた地色なのですが、図案も幕末あたりの風物である事と、どことなく色使いが古色めいているため、まるでアンティークの様にも見えて面白いです。
帆船は藍系と赤系で描かれていますが、形と全体のテーマから、何となく伊万里の色絵の髭皿を連想する様なユニークさがあります。
オランダ人と思われる人物が手に持っているのが軍配というのも面白いです。
お太鼓の形にされますと龍村平蔵製らしさがぐっと現れて、独特のユーモアのある意匠が花開きます。
夏用と書いていますが、単衣の時期からお使いいただくように作られているそうです。
厚物単衣から薄物の時期までお使いいただけますが、盛夏には逆に少し重く感じられるかもしれません。
時代的な事もあり、裏地などに長期保管の色変わりの様なものが見られます。
また総丈がやや短めとなっております。
そのため、少しお値打ち価格とさせていただきました。
この長さでご着用されにくいと思われる方で、二部式の帯の加工やその他のご要望がありましたら当店でも加工を承ります。
ちょっと楽しく、そして素敵な色使いの、これからの季節に目を惹くおすすめの一点です。
(長さ)4m16cm×(太鼓巾)32cm。
商品番号 r1060
「南蛮船」夏本袋帯 初代龍村平蔵製
販売価格 有難うございました
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