「正藍冷染」民芸文様単衣着物
千葉よしの作
青山みとも扱
身丈169cm 裄丈66cm 袖丈57cm
故・千葉よしのさんは奈良時代から伝わる日本最古の草木染「正藍冷染」を人間国宝であった母・千葉あやのさんから学んで受け継ぎ、そして後継者に伝承していくという大変な事を100歳近くまでお続けになられました。
気温とやりとりをしながら、熱を加えずに発酵した藍と向き合って染めていくのですが、そこには熱を加えたものとはまた違う面白さがあります。
当然、色の濃淡や色むらが生まれますが、それがお着物の形になってお召しいただきますとまったく問題なく、味わいとして現れます。
こちらはお神輿、車力、鳥、馬、提灯など、とてもたくさんの種類の昔の生活に密着したアイテムが中型の型染で染められています。
生地は白山紬の様なしっかりとした打ち込みの張りと光沢のある紬です。
地白型と呼ばれる、ネガとポジでいうと普通の藍の型染と反対で、柄の方が藍染になって地が白く染め残された染め方の作品です。
一般的な型染より防染をする面積が大きく、そのぶん工程も多く難しいと言われています。
千葉よしのさんが亡くなられる前の年の2008年の春に、青山みともさんが「千葉よしのさんの白寿のお祝い」の展覧会をされた時の作品ではないかと思われます。
非常に手の込んだユニークな図案の作品で楽しく見る事ができる反面、伝統の技法による丁寧な手仕事の積み重ねで染められた、せつないほどの思いが伝わってくる様な、他では見られない不思議な魅力にあふれています。
遺作とも言える大変珍しい素晴らしい一点です。
是非実物をご覧くださいませ。
商品番号 r1061
「正藍冷染」民芸文様単衣着物 千葉よしの作 青山みとも扱
販売価格 有難うございました
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