重要無形文化財本場越後上布
藍縞に井桁絣着物
身丈157(+5)cm 裄丈68cm 袖丈49cm
福島県昭和村で生産された「青苧」と呼ばれる上質な苧麻から手績みされた糸を、作成した図案に沿って手括りで絣を括り染めし、地織で織って雪晒しをするといった、一言では語る事のできない60にも及ぶ工程には長い時間と根気を要し、それらのどれ一つとして省いたり、簡素化する事はできません。
そして各工程すべてが、その仕事を長い年月続けられた熟練した高い技術を持った方々の手によるものです。
それは雪深い北の国で連綿と受け継がれ、1200年とも言われる越後上布の歴史の中で生み出された、雪国の宝物と呼ぶにふさわしいものです。
そんな越後上布を手元において眺め、北国へのロマンを感じられる季節になってきて、毎年どのようにご紹介しようかと悩まされますが、そんな嬉しい悩みにわくわくしてしまいます。
こちらは越後上布らしいオフホワイトの白地に水浅葱色の大小の線がきれいに並んで走る縞に、濃い藍色の1cm角の小さな井桁絣が並んだ可愛い模様のお着物です。
水浅葱色の縞が越後上布ならではの透明感を強調している様で、儚げで美しく透き通る光沢を放っています。
そこに可愛い井桁の絣が入った事で、夏の日差しに映える様なちょっと元気の良いイメージになっている様です。
長い年月、人々の心を虜にして止まない、高貴な輝きを持つ織物は普遍的な魅力にあふれています。
銀座の街角で越後上布をさらりとお召になっている方にばったり出会ったりすると、いつも本当に嬉しくてどうしようと思ってしまうのですが、そんな景色に憧れて、個人的には夏にこそお着物を着たいと思ったりします。
そんな色々な魅力があり、気持ちも元気になる様な夏の名品です。
寸法等はオリジナルのままとなっています。そのため、少々お値打価格となっております。
未着用品。
商品番号 r1065
重要無形文化財本場越後上布 藍縞に井桁絣着物
販売価格 有難うございました
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