重要無形文化財喜如嘉の芭蕉布
十字絣重ね模様着物
身丈164cm 裄丈67.5cm 袖丈45cm
今年もまた芭蕉布や上布類をご紹介させていただく季節になってまいりました。
今年は例年より少しゆっくりのペースで順番にご紹介させていただいておりますが、年々入荷の数が減っている事と、実際にお召いただける様にきちんと調整をしてとなると、ひとつひとつにある程度時間がかかってしまいますし、また不思議とシーズン直前に入荷してくる事もあり、こういった調子になっております。
ひとつずつ違った個性の魅力があり、出合うたびに楽しいのは自然布の特徴でもあります。
こちらは地色がやや飴色かかり、藍と茶の十字絣が重なって可愛い変り井桁の模様を構成した、おそらく20年かもう少し前の作品と思われます。
関東の方がお持ちだったものの様で、この時代の趣味人の持ち物らしく、袖丈が少し短い寸法となっています。
当店で解いて水洗いをして、お仕立替をいたしました。
それでも地色はやや濃い色で独特の透明感があり、絣の色が冴え冴えとし、その絣の足がとても綺麗です。
夏の憧れのひとつである芭蕉布ですが、どこか扱いづらいというイメージもあります。
その点ではこちらの様な少し前の時代の細い糸のタイプのものは扱いやすく、夏着物入門編の方にもおすすめです。
北国の宝の布・越後上布と並ぶ、南の島の宝の布・芭蕉布をこの機会に是非お試しください。
裄丈、袖丈が現代の標準寸法よりやや小さいため、少々お値打価格とさせていただいております。
お仕立替済。
商品番号 r1075
重要無形文化財喜如嘉の芭蕉布 十字絣重ね模様着物
販売価格 有難うございました
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