「紅葉賀」加賀友禅名古屋帯
初代由水十久作
そろそろ秋のアイテムを意識し始める季節となってきました。
こちらは静かな美しい庭に一枝のもみじが紅葉した綺麗な葉をつけ、その木の下で舞う乙女の図が描かれています。
楚々とした中にも風情と物語性のある、初代由水十久氏の素晴らしい作品です。
おそらく、源氏物語の「紅葉賀」からの取材の図案ではないかと思われます。
お話の中では源氏が美しく舞う場面が有名ですが、きっと女性も舞い、綺麗な紅葉を愛でた事でしょう。
源氏物語の優雅でゆっくりとした時間の流れまで伝わってくる様です。
また由水氏お得意とも言える、作品に描かれた人物の着ているお着物の図案まで非常に細やかに染められていて見ているのが楽しいです。
地の土色、庭石のグレー、そして人物の淡いピンクなど、加賀友禅ならではの個性的な色使いが、由水氏の手にかかると素敵なバランスで配置されて他には見られない一味違った個性と魅力、そして高貴な気品まで感じられる、素晴らしいものとなって完成しています。
いつも大変不思議に思うのですが、こういった名古屋帯の小作品でもそれは同じで、静かな存在感と、ずっと大切にしていたいと思わされる様な不思議な力を感じます。
素敵な物語まで一緒に身にまとう様な、情緒あふれる素晴らしいおすすめの逸品です。
(長さ)3m57cm×(太鼓巾)32cm×(前巾)16cm。
土色は「#99551e WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。
商品番号 r1091
「紅葉賀」加賀友禅名古屋帯 初代由水十久作
販売価格 有難うございました
|