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竹に雀と秋草図東京友禅訪問着
染繍美術大彦製

山型の地紋の緞子の生地がコクのある栗色に染められ、あまり強すぎないイメージで竹林が描かれ、上前は雀のお宿の様な図が描かれています。
竹には蔦が絡み、足元には菊が咲き、脇の方には梅、若松、春蘭と秋から冬のモチーフ、そして下前には春の陽射しの中で遊ぶ雀たちといった具合に、竹林をはじめとして四季を描いている様に見えます。
そしてその友禅の図案を引き立てる様に入れられた細やかな手刺繍など、どの部分を見ていても飽きる事なく、名品と言われるお着物が持つ魅力を十分に持ち合わせた素晴らしいお着物です。
茶屋辻模様などでもそうですが、あまり大きな柄が描かれたものよりも小さい柄の集合でボリューム感が出されているお着物は、比較的長くご愛用いただける様です。
特にこちらのお着物の様に地の色もやや抑えたものは、帯のボリュームによって着こなしをアレンジしてお召しいただけます。
小さいながらも丁寧に絵が描かれて細やかな刺繍を施された、主役の雀の愛らしさがお着物全体を優しさのある上品なものとしている様に見えます。
秋のフォーマル用の良いものをお探しの方には、是非ご覧いただきたいおすすめの逸品です。
栗色は「#4c1c04　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。
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