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本場琉球紅型訪問着
知念績元作

久しぶりに本場ならではの彩りと華やかさのある、素晴らしい紅型のお着物が入荷いたしました。
こちらは、王朝時代からびんがた宗家として染物業に従事してきた紅型三宗家のひとつである知念家の知念績元氏の作品です。
100年以上前の古い紅型などを紹介されている、染織資料的な本などで目にする様な迫力のある図柄です。
王朝時代から代々伝わる型とそれを染める技術を、戦争という厳しい試練の時代を乗り越えご苦労されて今日まで伝え続けられているからこそ成せる技なのかもしれません。
少し赤味のあるくちなし色の萱草（かんぞう）色 の地に弁柄で疋田の柄のある太い線で青海波の模様が染められ、そこに桃や梅牡丹の花などがくっきりと大胆に染められた、本場の紅型だからこそ表現できる華やかさを持っています。
元々こちらの様に本格的な王家の衣装の流れを汲む様な大作のお着物は、数は多く作られていませんが、特に近年は取り入れやすい色柄が好まれている事もあり、ここまでの個性を持ったお着物にはなかなか出合いません。
飾っているだけでも、その作品力から存在感のある均整のとれた模様に心を奪われる様ですが、実際にお召しになりますとどれほどに華やかで目を引く事かとわくわくしてしまいます。
大変希少性も高く、お着物本来の充実感と美しさを持ったおすすめの逸品です。
お仕立上り。
萱草色は「#f8b862　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。