着物　アンティーク着物　振袖　訪問着　留袖

花鳥文様京友禅訪問着
松井青々作

京友禅の大家で、特に関西方面で普遍的に人気の高い松井青々さん作の花と鳥を描いた訪問着のお着物です。
独特の砂子の様なグレイッシュなモスグリーン・麹塵色は、一目でそれとわかる個性を持っています。
草木が茂り、花が咲き、鳥が遊ぶ、そんな楽園の様に幸せそうな図柄です。
古典的な模様のものが主流の青々氏作品の中では、少し珍しい様に思われます。
以前、おそらく5、6年前に、もう少し力強いイメージの花唐草の更紗調の模様の訪問着を扱った事があります。
こちらはパステルトーンの色使いでやさしい印象ですが、枝や蔓を伸ばす草花はどこかオリエンタルなイメージで鳥たちも南国色があり、楽しい雰囲気を持っています。
上前脇の羽を広げた青い鳥がアクセントになっていて、上前のきらびやかな鳥とつがいなのでしょうか、楽しく語らっている様です。
図柄にたっぷりとしたおおらかさと、時間をかけて創作された作品のゆとりの様なものが感じられ、お召しになりますとその良さが前面にあふれ、素晴らしい豪華なお着物となります。
強い色使いの唐織の袋帯でも、引き箔のやさしい色の袋帯でも素敵にマッチして、品格のある装いをお楽しみいただける事と思います。
季節的にも年齢的にも幅広く、きっと長くご愛用いただける事と思います。
麹塵色（きくじんいろ）は「#6e7955　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。
1枚目の写真をクリックすると、大きい画像をご覧いただけます。