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「コプト葡萄段文」紬地本袋帯
龍村平蔵製

紀元3世紀から織られていたと言われるコプト織は、エジプトのキリスト教者、コプト教徒が発展させたもので、その歴史は1000年近く続きました。
モチーフは地中海文化の影響を受けたギリシャ神話であったり、キリスト教に因むものであったり、綴れ織によって表されたその模様は多岐に渡りユニークです。
後の染織文化にも多大な影響を与え、日本では西陣織の帯の図柄にも好んで取り入れられています。
こちらの紬地の本袋帯は、そのコプトの綴れ織の柄を現代の着物の装いに馴染む素敵なデザインとして龍村平蔵氏がアレンジされた作品です。
葡萄唐草が横に流れる様に配置されその間に、鳥の模様が織り込まれています。
地色のジャスミンイエローは、遠くエジプトや中近東をイメージする様な砂の色です。
茜色の段に明るい藍・百入茶色と水浅葱色がくっきりと映えて綺麗です。
今回「未仕立着物」のページでご紹介させていただいております、絵羽紬などとも素敵に合いそうです。
もちろん、割とカジュアルな着こなしで、普段のお洒落着的な紬類などのお着物と合わされてもすんなりと溶け込んで、それでいて気分はぐっとアップさせてくれそうです。
綺麗な色の冠組の帯締めが合いそうです。
当店でもなかなか入荷がないタイプの作品です。
古代へのロマンを感じられる、少し贅沢で素敵なおすすめの逸品です。
未着用品。
ジャスミンイエローは「#edde7b　WEB色見本　洋色大辞典」を、
土色は「#663f20　WEB色見本　原色大辞典」を、
百入茶色（ももしおちゃいろ）は「#1f3134　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。