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「幻の貝紫」ペルシャ華文本袋帯
青山みともオリジナル

世界的にも日本国内でも、紫色は古くから高貴な色とされ、皇帝にしか許されない色とも言われていました。
その色を染める代表的な染料は貝紫と紫根だと言われています。
どちらも希少性が高く珍重され、租税の対象にもなった時代があったようです。
こちらはその貝紫で染められた糸をふんだんに織り込んだ、素晴らしい手機の袋帯です。
紫色がよく映える利休鼠色の地に、オリエンタルな花と唐草、そして小鳥などが色とりどりに織り出されています。
貝紫の糸の美しさを言葉でお伝えするのはなかなか難しいのですが、こちらの帯は年数を経て色が深くなり、さらに華やかになっているように見えます。
その貝紫を引き立てるように配置された黄金色の葉の色も効果的で、また枝にちょこんととまった小さな鳥はルビー色の箔で織り出されていて、とても小さいのに存在感があります。
他のものでは味わえない独特の魅力があります。
そしてお太鼓の形になりますとますます立体感が生まれ、素晴らしい帯となります。
高貴な色が一段と輝く個性を発揮し、お洒落で品格のある装いを実現してくれます。
是非実物をご覧いただきたい、おすすめの昭和の逸品です。
利休鼠色は「#aab29e　WEB色見本　原色大辞典」を、
蒲葡色（えびぞめいろ）は「#7a4171　WEB色見本　和色大辞典」を、
黄金色は「#b26f2c　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。