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段変り市松格子綾織紬着物
こうげい芥川扱

今回の「春のよそほひ」展は、寒い冬が終わり、やわらかい陽射しや少しだけ和らいだ風に早い春を感じられる様なこれからの季節を待ちわびて、心がうきうきとする様な楽しい着物や帯をご紹介させていただきたいと思っております。
そんな中でも工芸的な織りの面白いものも入荷しておりますので、何点か揃えてご紹介させていただこうと思います。
そんな中でも、こちらはオレンジ味のある淡いピンクが活き活きとした印象の素敵な綾織の紬のお着物です。
白とピンクの市松のコントラストも素敵ですが、2色の間に山吹茶色が配置され、市松の四角の輪郭の様で模様をきっぱり、そしてすっきりとしたものにしているようです。
そして芥子色、グレー、緑など色々な色の横段がランダムに織り込まれ、変化をもたらしています。
上質な糸の綾織ならではの高級感のある質感と光沢が、素敵な柄と相まってただ者ではないような力を感じられますし、実際にお羽織りいただきますと本当に素晴らしく目を引きます。
こちらは、銀座こうげい芥川さんがお取扱いされていた作家物の作品で、未仕立のものをお仕立したものです。
春の陽射しの中で一段と光輝く様に素敵な、おすすめの逸品です。
お仕立上り。
甚三紅 （じんざもみ）は「#eda27d　WEB色見本　原色大辞典」を、
芥子色（からしいろ）は「#d0af4c　WEB色見本　和色大辞典」を、
山吹茶色は「#997630　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。