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「綾の手紬」縞に花織着物
日本工芸会正会員　秋山眞和作

今年に入ってからも秋山眞和氏の作品を2点ご紹介させていただきましたが、続いて明るい色の作品が入荷いたしましたので、ご紹介させていただきます。
とても淡くほのかなピンク・薄桜の地色なのですが、まったく甘い感じはなく、どちらかというとインテリジェンスを感じられるような大人の女性向けの素敵な色です。
名前の通り、桜の花びらを連想する淡いピンクの透明感は、小石丸の糸を使用されているからこその光沢と質感によってもたらされるのでしょうが、本当に惚れ惚れとするようなしっとりとした滑らかさで高貴な光を放っています。
不思議な事ですが、身に着けていなくても目の前に広げているだけで幸せな気分になるようです。
その繊細な糸で綺麗な花織が経に連なる様に並んで織り出され、その花織の間には少し太い幅の藍の縞と浅葱色の糸の2本分だけの縞が配置されて織られています。
絵羽附のお召織などの格高なお着物のような扱いで、帯選びをされると良いと思います。
あまり強い金糸、銀糸使いでなければ、袋帯でも十分に合わせていただけますし、もちろんカジュアルダウンされて染めや織りの名古屋帯と合わされるのも格好良いです。
たとえば、今回「特選帯」のページでご紹介させていただいております、蛇籠に波の模様の塩瀬の帯なども清々しい雰囲気で4月頃には良いかもしれませんし、色々と楽しみです。
長く大切に愛おしんで着たい、そんな気持ちにさせられる、おすすめの素敵な逸品です。
薄桜色は「#fdeff2　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。