辻が花結城紬訪問着 京屋林蔵作
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商品番号 r1209
辻が花結城紬訪問着
京屋林蔵作

販売価格 有難うございました

身丈 166 cm
裄丈 66(+3) cm
袖丈 53 cm
 

辻が花結城紬訪問着
京屋林蔵作

素晴らしい辻が花染めの訪問着のお着物が入荷いたしました。
あまりにも多色使いで複雑な模様が重なり合っているため、どの部分からご説明したら良いのかと悩んでしまいました。
生地はとても糸の細い結城紬です。 その生成りの自然な色を残しつつ、かなりボリュームのある柄を絞り染めで染められています。
裾の方は濃いめの色使いで、肩口の色使いとはまったく違ったものとなっている事が面白いのですが、実際にお羽織りいただきますとそんな事は関係なく、ひとつの作品としてバランスの取れた素晴らしい着姿となります。
裾の方の地色は深みのある濃いグレー・蝋色で、そこに桐の模様が黒檀色で染め出されていて、それが全体に重厚さをもたらしているようです。
上前から下前に流れるように置かれた花弁の形の蘇芳色がアクセントになって、シックな色使いの中でキラッと光っています。
そして胴から肩口に向かっては、かなり明るいトーンのどこか夢見心地な優しい色使いになっています。
少しグレー味のある水浅葱・湊鼠色が主役となって裂取りの形に分けられた中に、笹や実の成った蔓草、そしてお花などが描かれています。
小さなお花の宍色が可愛いらしさのある華やかさを添えています。
大きく言うと、裾から濃い色で、肩の方に向かうほどパステルトーンになっている構成です。
「これほどの大作は着る方がよほど元気でないと負けてしまいそう」と言われる方もいらっしゃいますが、デザインが良く完成度の高い優れた作品は、決してお召しになる方を追い越したりはせず、用の美としての役割をきちんと果たしてくれるものです。
友禅でこれほどのボリュームですとその傾向も見られるかもしれませんが、辻が花染めである事、色使いが素晴らしい事、結城紬の台である事などから、楽しく華やいだ気持ちにしてくれる事は確かですが、本当に素敵にさらっと着こなしていただけます。
久しぶりに出合った、しっかりとお着物らしさを感じられる、豪華なおすすめの逸品です。
未着用品。
蝋色は「#2b2b2b WEB色見本 和色大辞典」を、
黒檀色(こくたんいろ)は「#190800 WEB色見本 原色大辞典」を、
蘇芳色は「#7f3133 WEB色見本 原色大辞典」を、
湊鼠色(みなとねずみいろ)は「#80989b WEB色見本 和色大辞典」を、
宍色(ししいろ)は「#b2806e WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。

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