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商品番号 r1210
八重山上布花織名古屋帯
日本工芸会正会員 新垣幸子作
販売価格 有難うございました
長さ |
3 m 72 cm |
太鼓巾 |
30.4 cm |
前巾 |
16.2 cm |
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八重山上布花織名古屋帯
日本工芸会正会員 新垣幸子作
先日、「未仕立帯」のページで日本工芸会正会員である新垣幸子さんの、優しく可愛い色使いの縞と絣が楽しい夏の模様を構成した素敵な名古屋帯地の作品を3点ご紹介させていただきましたが、今回はお仕立をされたものが入荷いたしましたのでご紹介させていただきます。
八重山上布は、近年では白地にクール(紅露)で捺染した茶色の絣のものが、特にお着物では広く知られていますが、もうひとつ、古くは人頭税という制度があった江戸期から大正時代まで生産されていた「紺嶋上布」と呼ばれる、手績みの苧麻を草木で手括りによって染め、手織りをした八重山上布があります。
後述のものはその後の量産体制によって姿を消していったようですが、新垣幸 子さんは1970年代に日本民芸館で「紺嶋上布」の資料と出合われ、民芸館の勧めもあったようで、古代の八重山上布の制作手順に沿った創作を始められました。
古文書を紐とき、古代御絵図からの復元を実現されたその素晴らしい作品は博物館にも所蔵されています。
手括りの絣の八重山上布の復元と一言で言ってもそれは非常に困難で、これは宮古上布についても同じ事なのですが、手績みの苧麻の作り手が激減している事がその要因の一つとなっていると思われます。
こちらは藍と福木とで染められた透明感のある藍緑・千歳緑色の濃淡で、とても可愛い小さな花織がまるで仲良く手を繋いでいるかのように横に並んで織り出された素敵な名古屋帯の作品です。
先日ご紹介しました未仕立の作品とは少し違った印象のシックな色使いですが、そこは新垣さんの作品という事でたくさん盛り込まれた花織と「S」の字の形の白い絣とで、とても華やかで高級感のある夏の一点となっています。
この地色は色々な夏のお着物に相性良く楽しくコーディネートしていただける事と思います。
夏の装いの広がりがあり、大変お洒落で、他では見られない個性のあるおすすめの逸品です。
千歳緑は「#264c26 WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。 |