着物　アンティーク着物　振袖　訪問着　留袖

経節紬縞絣着物
浦野理一作

昭和のお洒落な高級雑誌や着物専門誌にも多く紹介され、映画やドラマなどでも綺麗な女優さんが素敵にお召しになっていたりという事で有名になり、さらに実際にお召しになっても大変お洒落で個性的であった事から、各界著名人や通の着物上級者にも人気が高く憧れのアイテムの代名詞のように言われました。
そして今日でも変わらぬ人気を持ち続ける浦野理一さんの作品のご紹介です。
今回は浦野さんの作品の中でもお得意の、節のあるざっくりとした縞に連なりながらポイントに大きな絣が飛んだ紬のお着物です。
手元で見ているとただの絣縞とどこか違うのかと不思議に思うのですが、実際にお羽織りいただくとその事が顕著に現れ、モダンで素敵な着物姿になります。
赤の色も深みの感じられるきれいな深緋色で、ともすると重くなりそうな素材と色使いでありながらも本当にすらりとした印象で、帯合わせも楽しみになります。
思いっきり民芸的に藍の型染めの名古屋帯を合わせて昭和っぽさを楽しむのも面白いですし、さらりと無地感覚の風合いの良い八寸やすくい織の名古屋帯でも、さらには季節のモチーフの染めの名古屋帯でもと、イマジネーションが広がってお出かけが楽しみになります。
こちらは反物の状態で入荷したものをお手入れして、当店でお仕立をいたしました。
八掛はちょっと大人の焦げ茶色にしました。
秋が深まる頃には、茶系の帯と合わせて豊かな実りのイメージを出されるのも良いですね。
深緋色（こきひいろ）は「#991216　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。