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竹垣に椿図友禅に疋田訪問着
千總製

もう一点ご紹介させていただきました染繍美術大彦製のものとはまた違った個性を持った、こちらは京友禅の老舗で普遍的に人気の高い千總製の訪問着のお着物です。
その中でも少しクラスの高い珍しいタイプのお着物と言えるかもしれません。
こっくりとした濃いめの似せ紫色の地に、透明感のある利休白茶色の濃淡でかなりの高さまで竹垣が描かれ、そこに楚々とした様子で咲く椿の花が美しく描き込まれた素敵な図です。
竹垣は非常に細やかな疋田模様で埋め尽くされています。
椿の葉の疋田模様は少し濃い色で違った大きさで染められていて、同系色でありながらそれぞれの違いがよくわかり、きちんとした立体感が生まれています。また図柄全体に素敵なボリュームが出て、本当に上品で華やかな素晴らしい訪問着のお着物となっています。
地の色と竹垣のグレーとのコントラストもとても気持ちの良い組合せで、冬にかかる季節の綺麗な朝の空気のような、そんな印象を受けます。
実際にお召しいただきますと、柄の面積が大きいためとても華やかな雰囲気になり、手元で見ている時とは少しイメージが変わるかもしれません。
柄のグレーに合わせて銀使いの袋帯も綺麗ですね。この地色はお手持ちの色々な帯が意外とすんなりと合ってお楽しみいただける事と思います。
これからの季節におすすめのお洒落で品格のある素晴らしい逸品です。
こちらはお誂え品だったようで、裄丈が66�pでの柄合わせになっているため、少々お値打価格とさせていただきました。
お仕立替済。
似せ紫色は「#190c13　WEB色見本　原色大辞典」を、
利休白茶色は「#b3ada0　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。