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「梅」名古屋帯
人間国宝　森口華弘作

今回もう一点ご紹介させていただいております羽田登喜男氏と同様に、染織の世界において素晴らしい功績を残された日本の染織界の巨匠のお一人で、重要無形文化財「友禅」技術保持者である森口華弘氏作の梅の図の帯が入荷いたしました。
素描きとは思えない迫力とボリューム感があり、大変お好きであったとお聞きする梅のお花がブーケのように描かれており、とても可愛くて素敵です。
私自身もいつかひとつは手に入れたいとずっと思っています。
白の縮緬地に、さらに白い胡粉で梅の花びらを手描きで一枚一枚彩色され、それによって梅の花びらに綺麗な立体感と生命力が生まれているように見えます。
お花を縁取るように描かれた長春色の輪郭が本当に綺麗です。
格高の小紋から地紋無地、江戸小紋、附下、またお召織の絵羽紬や無地、結城紬や大島紬など、幅広く合わせる事ができるのも良いですね。
大変許容範囲も広く、格調高く、そして可愛らしい大変おすすめの逸品です。
新年に向け、森口華弘氏の大作の訪問着をご紹介できるよう、現在準備を進めておりますのでご期待ください。
長春色は「#c97586　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。