着物　アンティーク着物　振袖　訪問着　留袖

枝垂れ柳に桜の図友禅訪問着

春霞の中、満開の桜が咲く不思議なシーンに迷い込んだかのような、夢見心地な世界の広がるロマンティックで素敵な訪問着のお着物です。
こちらと同じシリーズの商品を昨年も何点かご紹介させていただきましたが、どれも素敵な絵を見ているかのような独特の個性と華やかさがあり、素晴らしいものばかりでした。
少し藍味も感じられる淡い黄緑・緑青色の縮緬地が、裾にほんのり鳥の子色の暈しを入れて染められています。
新芽をたくさんつけた線の細い柳の枝と、一番裾には若松が何本か生えて、それを背景にたわわに花をつけて少し枝が重くなっているような満開に近い八重桜がたっぷりとした調子に描かれています。
暖かい春を告げる桜の花の華やかさと儚げな美しさ、そして次の季節の芽吹きの勢いのある若々しさと、移り行く季節の流れを見事に盛り込んだ素晴らしい図案だと思います。
まだ細い若松の幹もしっかりと根を生やして、これから大きく立派に育ちそうな風情も、全体を甘くしすぎず安定感のあるものとしているように見受けられます。
そんな説明も去る事ながら、実物をご覧いただけないのがとても残念なくらい素敵で、実際にお羽織りいただきますと春の暖かい空気につつまれて心がうきうきと弾むようなときめくお着物です。
またかなりのクラスの袋帯でも受け入れてくれそうな上質さも持ち合わせていて、それは本当にうれしい事だと思います。
春のフォーマルのお席には、周りも華やぐこんなゴージャスで個性的でな装いで是非お出かけください。
こちらは未仕立ての状態で入荷いたしましたものを、時期的な事もあり当店でお仕立ていたしました。
今回はもう1点、こちらのお着物に近い図案の桃色系のピンクの小振袖（未仕立て）が入荷しています。
緑青色は「#47664c　WEB色見本　原色大辞典」を、
鳥の子色は「#fff1cf　WEB色見本　和色大辞典」を、
桃花色は「#e198b4　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。