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辻が花染訪問着
日本工芸会正会員　小倉淳史作

清々しく透明感のある目の覚めるような青磁色の梨地の綸子地に、流れるようなラインで藤の花が絞り染めで染め抜かれ、それに寄り添ってたっぷりとした椿の花が描かれています。
伝統的といえる古典の辻が花模様が現代に活き活きと蘇ったような洗練された美しさは目を見張るものがあります。
日本工芸会正会員でもある小倉淳史氏は染織工芸の世界では長い歴史を持ち、その技術を伝え続けていらっしゃる小倉家の当代であり、歴史的染織品の復元や研究にも尽力されています。
だからこそ魅力あふれる作品は高い評価を受け、現在までにも数々の賞を受賞されています。
いつも清らかで気品のある作品に出合うたびに、どなたかがお召しになったらどれほど素敵でしょうと想像するだけでも嬉しくなってしまいます。
静かな佇まいでありながら、お花の彩色には濃藍色、桑茶色、淡黄色、天鵞絨色などたくさんの色が使われメリハリのあるものとなっています。
フォーマルのお席でもひときわ目を引く知的な印象と気品のある、素晴らしい逸品です。
お仕立替え済。
青磁色は「#7ebea5　WEB色見本　和色大辞典」を、
濃藍色は「#0f2350　WEB色見本　和色大辞典」を、
桑茶色は「#956f29　WEB色見本　和色大辞典」を、
淡黄色（たんこういろ）は「#f8e58c　WEB色見本　和色大辞典」を、
天鵞絨色（びろうどいろ）は「#274d42　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。