【商品説明】
琉球紅型の中でも、いつ見ても女性的な感性ならではの独特の個性で、愛らしさのある素敵な作品をつくり続けられている宮城里子さんの名古屋帯です。
こちらはちょっと驚いた事に、なんと重要無形文化財本場結城紬の地機の生地に染められた作品です。
そのためかより発色が綺麗で、しっとりと落ち着いた上品なものとなっているようです。
結城紬ならではの生成りの部分もとても素敵ですが、波の線で染め分けられた紅消鼠色の紫味のある濃いグレーとのコントラストが非常にモダンで、そこにたわわに描かれた芭蕉の生命力を気持ちよく見る事ができます。大きな花をつけてなんだか頑張っているようにも見えます。
今年の春に取材で沖縄の大宜味村の喜如嘉を訪れた時にも、たくさんの芭蕉があちらこちらに力強く生えていました。
やはりこの図案のような大きな赤い花をつけていて、それまでに思っていたイメージと違って驚きましたが、南の島のパワーのようなものを感じました。
こんなに力強い芭蕉がまたたくさんの人の手を経て、あんなにも繊細な織物になる事も不思議といえば不思議です。
そんな沖縄の人々には身近な生活にも密着した芭蕉の図案を描かれた素晴らしい作品です。
大変贅沢な素材に染められている事からも力のある作品で、また大変お召しいただきやすい事と思います。
今回のイベントの中でも特におすすめの逸品です。
紅消鼠色は「#524748 WEB色見本 和色大辞典」を、
鉄色は「#1a332e WEB色見本 原色大辞典」を、
褐返色(かちかえしいろ)は「#182933 WEB色見本 原色大辞典」を、
浅紫色は「#997f95 WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。
【宮城里子】
1968年より藤村玲子氏に師事。
1977年に宮城紅型工房を設立。
1983年沖縄県工芸公募展 最優秀賞を受賞され 、その後も沖展をはじめ数々の賞を受賞、 創作活動を続けていらっしゃいます。 |