重要無形文化財久留米絣 「驟雨」単衣着物
日本工芸会正会員 松枝哲哉作

商品番号 r1362
販売価格 有難うございました

身丈 164 cm
裄丈 65 cm
袖丈 49 cm

商品説明
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【商品説明】
日本の藍染、絣の木綿の製品の中で、おそらく一番メジャーでその名前をご存知の方が多いのが「久留米絣」ではないかと思います。
昭和に入ってからは、一般的に人々が日常に着るものとしての需要から生産が活発になり、そのシェアを伸ばしていった事がその理由かと思われます。
一方そちらとは異なる木綿の世界もあり、日本国内では弓ヶ浜絣、出雲絣、倉吉絣などに代表される山陰地方の上質な木綿の織物も有名です。
また岡山県は備後絣、四国は伊予絣、そして九州は久留米絣といった名前が広く知られています。
そのほかにも明治期以降に木綿の栽培に成功し、藍染の技術を持っていて織り手がいる地域では盛んに木綿の反物が織られ、特に農閑期の現金収入として女性の大きな役割となっていたようです。
そうして定着していった木綿の藍染の絣ですが、戦後、紡績糸に化学染料で染められたものの量産が可能になるにつれて姿を消していきました。
上質な手紡ぎでつくられた糸に手括りで絣柄をつけ、藍染で丁寧に染め、さらに熟練の技術によって機で織るといったたくさんの工程をくぐって作られるものは激減してしまいました。
戦後から近年に至るまで目にするものはほとんどが紡績糸と化学染料で作られたものになりましたが、手づくりの木綿の作品はそれとはまったくと言って良いほどに姿が違います。
現在では、日本各地で数少ない作家さんがその工程による作品づくりを続けていらっしゃいます。
その手仕事の温かみは言葉では表しにくい独特の美しさを持っています。
こちらはその中のお一人でもあり、久留米絣の伝承者で日本工芸会正会員でもある松枝哲哉さんが1985年に発表された「驟雨(しゅうう)」というタイトルの作品です。
繰り返される幾何学模様の集まりと藍染の色の濃淡を巧みに使い分けられた素晴らしいデザインによって表現され、一気に降り始めた雨を連想しさらにとてもロマンティックな宇宙の広がりさえ感じられるような素敵なものとなっています。
幾何学模様の面白さ無限の表現力のようなものを改めて感じ、楽しく見る事ができます。
そしてこの藍で染められた上質な木綿の手触りや質感をどうにかしてお伝えできればと思います。
大変お洒落なカジュアルさを持つ、着心地の面でも最高の素晴らしい逸品です。