【商品説明】
琉球藍の独特の発色が苧麻の糸に映えて素敵な輝きを放つ、素晴らしい宮古上布のお着物です。
古くから愛される濃い藍色に細密な絣が色々な柄を構成するタイプのものとは少し違った、近年の作家物などに見られる新しいタイプのものと思われます。
伝統的な花菱の模様と燕、そして井桁絣ですが、濃い藍色の地に少し明るめの薄群青色の絣糸で織り出されています。
昔ながらの宮古の絣とは違い、手括りによる絣付けとなっていて、流れるような絣の足が余韻を残して全体を清涼感であふれるものとしているようです。
またそれが藍の濃淡で構成されているのも大変お洒落です。
花菱の花びらの中や燕の首の部分が琉球絣ならではの墨色となっているのも南国の織物の魅力を発揮しているようです。
経緯苧麻のやわらかくしなやかな質感に藍の濃淡の模様が優しく感じられますが、その墨の色は全体をきりっと引き締める効果を発揮してくれているようです。
張りのある生地が身体から離れようとして涼しいと思います。
白い襦袢が中に入りますと一段明るい色となって綺麗な透け感が現れ、なんとも言えない風情のあるものとなるでしょう。
ふっくらとして帯を締めるのも憚られるような繊細さですが、この地色ですとかなり広い範囲の素材や色のものとしっくりと合う事と思います。
琉球の染織品らしい魅力にあふれた、おすすめの夏の逸品です。
未着用品。
濃藍色は「#0f1a33 WEB色見本 原色大辞典」を、
薄群青色は「#375680 WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。
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