【商品説明】
こちらの帯を初めて目にした時に、すごく上質なものである事はすぐによくわかったのですが、その図柄を見て、北欧の物語の世界を可愛く表現されたものなのかと思いました。
さらにこの作品が収められていた立派な桐箱に「山口伊太郎作」と書かれているのを目にしてとても驚きましたが、改めて手に取ってみてなるほどと思いました。
同じく桐箱に書かれた「洛北錦秋文」という美しいタイトルとその文字を見て「そうか、これは京都北部の美しい秋の風景を表されたものだったのですね」と一人で認識不足を反省してしまいました。
ここまでボリューム感のある図柄をこれほどの多色でさらに全通で織り出されているとは感じられないほど、驚くほどに軽くしなやかです。
図案に関してはそう思ってしまうのがなんだか申し訳ないのですが、立ち並ぶ木々の形や色使いが本当に可愛いです。
どんなお着物と合わせるのが一番素敵かしらと、ひとつの宿題になってしまいそうです。
もちろん訪問着や附下のお着物と合わせて上質な装いも素晴らしいですし、もう少しカジュアルなイメージで作家物の絵羽紬や草木染の光沢のある紬とも綺麗にお合わせいただけそうです。
お着物でも帯でも、良いものほどお互いを邪魔せず引き立て合ってさらなる豪華さを演出してくれます。
最高クラスのものが持つ輝きを放つ作品ですが、それを素直に受け取れるようなやさしさで語りかけてくるようです。
是非この機会に一度ご覧くださいませ。
【山口 伊太郎】1901年−2007年
西陣の織匠であり文様織物制作の第一人者で、2007年に105歳で亡くなられるまで、生涯現役といって良いほどに西陣の織物をひとつの芸術品として完成される事に情熱を注がれた方です。
その功績は、なんと70歳で始められた織りによる「源氏物語絵巻」の制作でも有名です。
日本内外にその名声は広く知られ、織物の老舗「紫紘株式会社」の創業者であり、用の美として身に着けられる作品で多くのファンを魅了されました。
地色(小豆色)は「#96514d WEB色見本 和色大辞典」を、
山吹茶色は「#b3882d WEB色見本 原色大辞典」を、
柿渋色は「#663725 WEB色見本 原色大辞典」を、
滅紫色(けしむらさきいろ)は「#4d3949 WEB色見本 原色大辞典」を、
紺瑠璃色は「#113966 WEB色見本 原色大辞典」を、
瓶覗色は「#a2d7dd WEB色見本 和色大辞典」を、
箔糸の老竹色(おいたけいろ)は「#769164 WEB色見本 和色大辞典」を、
白茶色は「#b3977b WEB色見本 原色大辞典」を、
消炭色(けしずみいろ)は「#333130 WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。
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